2009年　デュポンライター　上海（Shanghai）　世界1,088個限定

 

中国のラッカーを金属に適用する技術は、1920年代からエス・テー・デュポンと結びつけていった。

エス・テー・デュポンは1930年代のヨーロッパのデザイナーのユニークな街と仕事の両方に敬意を表し、ヨーロッパ人が夢見ている素晴らしい中国を反映させた限定コレクションを発表。

アールデコと中国文化の両方からインスパイアされた装飾的な要素で装飾されたこの限定版の製品は、エス・テー・デュポンのマスターラッカー職人と貴金属師の壮大な技術を実証している。

ゴールドダストは激しい黒い漆の淡い金の輝きを強め、ペンとライターでは、中国文化の伝統的なモチーフである波が、現代的で詩的なデザインと結びついている。

 

中国文化では、数字の8は幸運であると考えられているため、限定数も1,088の番号が付けられている。

 

世界限定1,088個。

 

 

エス・テー・デュポンと上海の当時

 

1920年当時、外界に開放された中国のいくつかの港の一つであった上海は、繁栄した芸術的な中心地となっていた。

コスモポリタンで活気のある社会では、ヨーロッパ人、ロシア人、日本人、アメリカ人が中国人と混ざり合っていた。

この魅力的な文化の融合は、世界でもユニークな雰囲気の中で、ネオゴシック、アールデコ、ビクトリア朝、新古典主義の様相を組み合わせた通りや建物の街を作りだした。

 

ジャン・デュナンやガストン・スイスのようなヨーロッパの芸術家や職人のためのインスピレーションの源でもあった。中国の漆のような美学や先祖の技法を再解釈して壮大な芸術作品を作り出す。