2007年（平成19年）　デュポンライター　フレンチ・ライン　世界1,864個限定

 

 

1929年のニューヨーク進出時に、フランスとニューヨークを結ぶフレンチライン社（大西洋横断総合会社・トランスアトランティック・ジェネラル・カンパニー）のイル・ド・フランス豪華客船に乗ったとされ、1935年以降はノルマンディー号、フランス号にも度々乗船したとされる。

   

大西洋航路の船のユニークで建築的なモティーフを用してデザインされ、ボディーに使われた無煙炭色をしたブラッシュド・メタルは船の圧倒的な存在感を表現。

レリーフで表現されたリベットやグリッドは、蒸気船の手すりや欄干、橋からインスパイアされた逸品。

当時トラベルケースや革製品を製造していたエスー・テー・デュポン社は、王侯貴族やセレブティーたちの大西洋を越える旅を支え、この伝説的な航路へのトリビュートとして限定コレクションを制作。

 

ル・アーヴル（船が出向したフランスの港）とニューヨークを結ぶ大西洋航路が生まれた1864年に因み、1864個の世界限定品。

灰皿とキーリングは世界限定864個。

 

 

S.T.Du Pont社とフレンチ・ライン社

1864年、新しく誕生した大西洋航路はアール・ド・ヴィーヴル（生活術－ライフスタイル）の架け橋となった。フレンチラインはフランスのユニークなアール・ド・ヴィーヴルを体現してヨーロッパと新世界を結び、ハイソサエティの人々を運ぶゴージャスなオーシャンライナーとして航海を始めた。

喜び、ロマンス、楽しむ事は戦場での唯一のルール。洗練されたティールームやプール、2つの大陸の芸術家、セレブティ、作家が出会い、交流を深める・・・

フレンチライン社の船はフランスの旅のスタイルを代表する船舶となった。

 

1929年、ルイ・カルティエの傘下に入ったデュポン社は、ニューヨーク進出時に、フランスとニューヨークを結ぶフレンチライン社（大西洋横断総合会社）のイル・ド・フランス豪華客船に乗ってきたとされ、1935年以降はノルマンディー号にも度々乗船したとされる。

フレンチ・ラインが発表された同年、2007年に発表された「ニューヨーク5番街」もこのモデルに深く関わっている。

S.T.Du Pont社にとって、このニューヨーク進出が大きな鍵となった事を2007年の2つの限定コレクションから伺える。