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まずはデュポンライター・ギャッツビーの開閉音をお聞きください。
デュポンライターの蓋を開けた時の「キーン」「カキーン」という音に憧れてデュポンを購入する人も多いのではないでしょうか?
開けた時の重圧感、「キーン」と鳴った時の手に伝わる振動、余韻がデュポンライターの魅力ですね。
ただ、デュポンライターを製造しているS.T.Du Pont社は、元々ライターの開閉音にこだわって作っていたのではないのです。
良くお客様に、「開閉音が悪くなったから直してほしい・・・」という依頼が入ります。
正式にS.T.Du Pont社が発表している通り、デュポンライターの音(反響音)は製品保証の対象外とされています。
要するに、デュポン社は「開閉音」に関しては保証は致しません、という内容です。
使っていくと段々音が悪くなる、なんてことは良くありますが、それを改善させる方法は正式にはありません。
もちろんネオプライスの修理でも開閉音を良くするといった修理は致しておりません。
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偶然の産物とはいえ、何故デュポン社のライターは開閉音が鳴るのでしょうか?
デュポン社のライターは、真鍮をくり抜いて製造する「真鍮無垢削り出し加工」を採用していたため、金属と金属とのすき間が非常に少なく、部品と部品との密着性が高いのです。
この「真鍮無垢削り出し工法」こそがデュポンライターの真骨頂であり、削り出しをすることにより最高の精密度を誇り、開閉音が鳴るようになったとされています。
ただ、すべてのデュポンライターの開閉音・反響音が鳴るわけではありません。
デュポン社のライターでも開閉音が鳴らないタイプも存在します。
では、開閉音が鳴るタイプをならないタイプはどれなんでしょうか? 現在では、
・ギャッツビー
・ライン2(モンパルナス)
の2種類が開閉音の鳴るタイプとされています。それ以外のライン(タイプ)は開閉音が鳴らないとされます。
ここで2点だけ注意してほしいのは、
1、全てのギャッツビー・ライン2のデュポンライターが開閉音が鳴るというわけではない。
2、蓋の裏側に付いている化粧板で音を出しているのではない。
まず1点目ですが、どういうことかと申しますと、「開閉音」自体、偶然の産物ですので、もちろん同じモデルやタイプのデュポンライターでも音が違う、音が鳴らないといった事があるのです。
また、漆(うるし)を使っているモデルは開閉音が鳴りにくいとか、ラバーを使っているタイプはならないなんてこともあります。
そして特に限定品に関しましては、掘り込みが深いものや、パーツが付けられているライターに関しましては開閉音が鳴らないなんてこともあります。
次に2点目、蓋の裏に付いている「化粧板」は、音を誘発するものではなく、蓋の中を削り出した状態のままでは格好が悪いため、綺麗に見せるために化粧板を付けているだけです。
中にはこの「化粧板」の事を「反響版」と呼んでいる人もいますが、間違いです。
開閉音に関しましては、新品で購入する場合や、中古で購入する場合も実際に手に取って音を確認してから購入するのもいいかと思います。(店によっては触らせてもらえない所もあります)
幸運にも、自分の気に入った開閉音のデュポンライターに出会えれば、それはデュポンライターのファンにとっては最高の喜びでもあるといえます。
でも、使っていくうちに開閉音は悪くなることがあります。
では、気に入った開閉音を維持するためにはどうすればいいのでしょうか?
開閉音を維持する為にはただ一つ、「丁寧にデュポンライターを取り扱う」だけだと思います。
最も開閉音が悪くなるケースとしまして、
1、ライターを落下させる。
2、火を付けないのに蓋の開閉を繰り返す。
3、音を出すために勢いよく蓋を開ける。
といった事が挙げられます。
そして一番やってはいけない事は、ライターを落とす事ですが、「蓋を開けた状態でライターを落とす」事が開閉音が悪くなる一番の原因となります。
とも言われるほど高級ライターですので、取り扱いには最善の気配りをして頂きたいと思います。
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